泊原発「活断層でない」規制委判断 なお審査にハードル

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佐藤亜季、長崎潤一郎
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 北海道電力泊原発(泊村)の敷地内の断層について、国の原子力規制委員会は2日の審査会合で「活断層ではない」とする北電側の主張を認めた。2013年7月の再稼働申請から約8年。泊原発の審査は活断層を巡り難航していたが、再稼働に向け大きなヤマを越えた形だ。しかし今後も地震や津波、火山に関する審査が残る。規制委はこれまでの審査で北電の対応に不信感を募らせており、今後の審査が順調に進むかどうかは見通せない。(佐藤亜季、長崎潤一郎)

 これまでの審査の焦点となってきたのは、1号機の原子炉建屋近くを走る「F―1」断層。東日本大震災後の新規制基準では、約12万~13万年前以降に動いた可能性が否定できない断層を、「活断層」とみなす。

 規制委は19年2月、「活断層の可能性が否定できない」との判断を示し、審査は長期化した。北電側は、断層が「12万~13万年前より古い」ため、活断層ではないことを規制委に納得してもらうため、上部地層の年代特定のためのデータ収集に苦慮した。

 規制委は前回の2月の審査会合で「(活断層ではない)可能性が非常に高い」との見解を示したが、北電に火山灰のデータの拡充を求めていた。

 北電にとってはようやく主張が認められたことになり、「(今回の規制委の見解は)新規制基準の適合性審査において一つのステップを乗り越えられた。課題も残っており、引き続き審査対応に総力を挙げていきたい」とのコメントを出した。

 北電側は、今後の審査について、どれほどの時間がかかるか見通せていない。2日の審査会合後、北電は「できる限り早く進めていきたいとしか言えない」(泉信人・土木部地盤耐震グループリーダー)と述べるにとどめた。

規制委は北電の対応に不信感も

 再稼働に向けた難関を乗り越えたとはいえ、課題はまだ多く残っている。

 今後は、原発近くにある積丹…

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