第8回「誘拐じゃない、テロだ」安倍氏の原点、実を結ばぬ交渉

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聞き手・倉重奈苗、佐藤武嗣
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 7年8カ月間にわたって政権を運営し続けた安倍政権とはどのようなものだったのか。そして、日本に残したものとは。内政、外交、それぞれの視点から識者たちが語る。

「未完の最長政権」第4部第8回 古屋圭司・元拉致問題担当相

 ふるや・けいじ 安倍晋太郎外相秘書などを経て1990年衆院選(岐阜5区)で初当選。北朝鮮による日本人拉致問題に熱心に取り組み、第2次安倍内閣では拉致問題担当相を務めた。

――安倍晋三首相は拉致問題の解決を公約に掲げましたが、解決には至りませんでした。

 安倍さんは外相だった父晋太郎氏の秘書官だったころ、拉致被害者の一人、有本恵子さん(拉致当時23)の父・有本明弘さんの話を聞いて「これは誘拐じゃない、テロだ」と考え、その思いが取り組みの原点になっていると思います。

 2012年12月に政権に返り咲く3カ月ほど前から、安倍さんは政権構想を考えていました。私にも相談があり、拉致問題担当相をやれということはわかっていました。私は就任会見で「最後の拉致担当大臣になる」との決意と覚悟を述べました。ただ、政治は結果がすべてです。成果が出なかったことに批判があるのは当然で、いまも申し訳ないという気持ちでいっぱいです。安倍さんも忸怩(じくじ)たる思いでいると思いますよ。

――安倍政権で最も拉致問題の解決に近づいた瞬間はいつですか。

 14年5月のストックホルム…

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