今どきの少年野球、何がダメ?高校野球大好き芸人の考え

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聞き手・金島淑華
【動画】野球大好き芸人、藤田憲右さんが少年野球の今昔について語った=西田堅一、平井隆介撮影
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 お笑い芸人・トータルテンボス藤田憲右さん(45)は高校野球好きで知られるが、実は少年野球についても「ハンパねえ」知識の持ち主だ。小学5年生の長男の学童野球チームで「お父さんコーチ」も務める藤田さんに、競技人口の減少や保護者の過大な負担など、少年野球が抱える問題について聞いた。

 ――全日本野球協会によると、小中学生の野球人口は2007~20年にかけて、66万4415人から40万9888人と減少しました(一部、推定を含む)

 僕が小学生の頃は1学年に300人くらい子どもがいて、男子の4分の3が少年野球をやっているような環境でした。ちょっとサッカーが台頭してきた時期でもありましたが、黙っていても少年野球に人が集まりました。

 子どもの人数が多いので1軍と2軍に分けたり、保護者の手伝いが必要になって当番制を敷くチームが出てきたりというように、いろいろなシステムができました。

 少子化なので、野球人口が減るのは仕方ないけれど、野球をやる子どもの割合も減っています。サッカーやバスケットボールは競技人口を維持しているし、最近では「鬼滅の刃」のブームもあって、剣道が人気なんですよね。

 塾やゲームなど選択肢が増えただけじゃなく、「野球って面倒くさい」というイメージが定着していて、やらせたくない親が多いんです。

連載「子どもとスポーツ」

藤田さんも登場した連載はこちら。今回の記事ではインタビューのやり取りをより詳細に、5分超の動画つきで紹介します。

 ――ネガティブなイメージができている原因は何でしょうか

 全国の少年野球チームに足を運んだり、保護者として携わったりすると、「今は違うでしょ」っていうことが、ものすごく多いことに気づきます。例えば、罰走や暴言、暴力。現代の子どもには合わないので、野球が嫌になって辞めてしまう現実があります。

 保護者に関することでいうと、当番制です。僕が知る限り、ある親が、ボランティアでやってくれている指導者に気を使って「監督、どうぞ」ってお茶を差し入れたところからスタートしているんです。

 でも、その親が抜けた後も「監督にお茶を買っておいてあげた方がいいですよ」というのが慣習化し、当番の親がやらなきゃいけなくなっていった。お茶だけじゃなく、お弁当まで差し入れるチームもあります。

 それに甘えた指導者が「僕はお茶が飲めないので、コーヒーをください」という始末になるんですよ。人の家にお邪魔して「どうぞ召し上がってください」と麦茶を出された時に「お茶が飲めないんで、コーヒーください」って言ってるようなもんだと思います。善意で出してくれたものに対してわがままを言うなんて失礼じゃないですか。それと同じことです。

 指導者が「ありがとうございます」って返すのが当たり前であれば、トラブルは起きないはずなんです。過剰な当番制があるチームでは、指導者に「やってもらって当たり前」「俺は休日返上してやってあげているんだ」という気持ちが強すぎるんだと思います。

 「おかしい」と思うのは当然なのに、それを口にした保護者は「あの人、ちょっとうるさい」とチームで浮いてしまう。我慢して泣き寝入りしている親、すごく多いんですよね。

 ――当番制をなくすチームも増えてきています

 僕は最低限の当番というのは…

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