高校生へ「生きがい」考える夏にしませんか 津田塾大

編集委員・副島英樹
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 高校生のみなさん、夏は「生きがい」について考えてみませんか――。津田塾大学が、コロナ禍の中で迎える今年度の第21回高校生エッセー・コンテストで、「生きがいとは」をテーマに8月から募集を始める。精神科医としてハンセン病の人たちに寄り添った神谷美恵子(1914~79)にちなんでテーマを決めた。

 「津田英学塾」時代に英文学を専攻した神谷は、後に精神科医として日本初の国立ハンセン病療養所「長島愛生園」(岡山県瀬戸内市)で患者に寄り添い、「生きがい」を絶えず自らに問いかけながら歩み続けた。今もロングセラーとして読み継がれる名著「生きがいについて」(みすず書房)は、コロナ禍で再び意義が見直されている。

 本の冒頭にはこんな一文がある。「いったい私たちの毎日の生活を生きるかいあるように感じさせているものは何であろうか」

 募集するエッセーでは、精神医学の英語論文も含めた神谷の言葉を手がかりに、自分は何を感じたかを日本語か英語で書いてもらう。

 津田塾大学は、2024年から5千円札に描かれる津田梅子が「女子英学塾」を開設して以来、昨年で創立120年を迎えた。創立100年を機に始めた高校生エッセー・コンテストはこれまで20回を数え、スティーブ・ジョブズネルソン・マンデラら世界の著名人に手紙を書くテーマが多かった。昨年はコロナ禍の影響で実施を断念。それを機にテーマも新しくした。

 コンテストを企画する津田塾大学ライティングセンター長の早川敦子副学長は、04年に学内で「神谷美恵子展」を開催、神谷が相談役だった当時の美智子皇后(現上皇后)も訪れた。

 早川副学長は「コロナ禍で一人一人が孤独の殻の中に閉じこもりがちだからこそ、自分自身で深く考え、多くの人とつながる機会にしてほしい。日本語でも英語でも自由に書いてみてください」と話している。

 募集期間は8月2日~9月6日。応募の詳細はウェブサイト(https://www.tsuda.ac.jp/aboutus/essay/index.html別ウインドウで開きます)、問い合わせはコンテスト事務局(電話042・342・5129、メールessaycon@tsuda.ac.jpメールする)へ。(編集委員・副島英樹)