若返り、快走してきた阪神に初の試練 迫る巨人の足音

伊藤雅哉
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(2日、プロ野球 広島東洋カープ7―1阪神タイガース)

 二回の7失点は重すぎた。先発の西勇がこの回だけで7安打を浴びた。低調な今の阪神打線に、はね返す力はない。2週間前には今季最大8ゲームもあった巨人との差は1・5になった。

 「(投打)両方のかみ合いがある。カバーし合いながらやっていく必要がある」。試合後、矢野監督は冷静に語ったが、最近はコメントに苦悩がにじむ。「踏ん張りどころ」「巨人も調子がいいのは分かっている」「我慢かな」。以前の明るさが感じられない。

 この日、打線を大幅に組み替えた。佐藤輝、中野の新人コンビに加え、4番だったサンズをベンチに置いた。代わって2軍から昇格したばかりのロハスと山本、実績の少ない小野寺を先発に起用した。

 交流戦後の12試合、野手の先発メンバーは8人で固定してきた。流れを変えるために動いたが、歯車はかみ合わなかった。走者が出なかったのは八回だけなのに、結局1点に終わった。最近13試合の1試合平均は約2・5点。佐藤輝や大山が不振で迫力も欠く。

 3日に阪神が負け、巨人が勝つとマイナス0・5ゲーム差で首位の座を奪われてしまう。勝ち越し数では上回っているのに、引き分け数が多い巨人に勝率で上回られてしまうためだ。

 福留、能見らの退団で若返ったチームは今季、開幕から大型連敗もなく快調に走ってきた。今、初めての試練が訪れている。伊藤雅哉

 ロハス(神) この日昇格し、4打数1安打。「打席の感覚は良いが、勝ちに貢献することができず残念。今は状態はいいと思っている。打って打って貢献したい」