アユ料理や特産品 熊本豪雨の被災地に「復興商店街」

村上伸一
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 昨年7月4日の豪雨災害で大きな被害が出た熊本県八代市坂本町で3日、仮設の「さかもと復興商店街」が開業した。店などを失った事業者が入居。プレハブの中にアユ料理や生鮮食品・雑貨、地元特産品、電気器具などを売る9軒が並び、地元客らが笑顔で買い物を楽しんだ。

 豪雨で氾濫(はんらん)した球磨(くま)川沿いにある坂本町では多数の住宅が全半壊し、死者も出た。復興商店街は市が整備し、1月から入居事業者を公募した。

 生鮮食品・雑貨のミニスーパーを経営する本田進さん(87)は「地域のためにがんばりたい」と語った。1年前、町中心部にあった自宅と店は水没し、自身も濁流の中で浮き沈みしながら何とか助かった。

 4年前に住民主導で発足したアユ料理店「さかもと鮎(あゆ)やな」も、店が水没したため復興商店街に入居した。経営する一般社団法人さかもとの松嶋一実代表理事(73)は「少子高齢化が進む地元に、再びにぎわいを取り戻したい」と話した。

 復興商店街は、3年前に本格的なダムとしては全国で初めて撤去された荒瀬ダム跡から数百メートル下流の場所にある。(村上伸一)