熱海の現場は「土石流が発生しやすい場所」 専門家指摘

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東海・関東で記録的豪雨

 地盤災害に詳しい安田進・東京電機大学名誉教授(地盤工学)は、土石流が発生した静岡県熱海市の現場付近について、「現場は火山が近くにあり、火山灰や噴出物が広く堆積(たいせき)していると考えられる。もともと斜面は崩れやすく、土石流も発生しやすい場所だった」と指摘する。

 国土地理院などのハザードマップでも、付近は地滑りや土石流、急傾斜地の崩壊などのリスクが高いエリアに指定されていた。安田さんによると、近くでは関東大震災の際の揺れでも大規模な土石流が発生したことがあるという。

 近くの熱海市網代では、48時間の雨量が300ミリを超え、いつ土石流が発生してもおかしくない降雨量ではあった。ただ、2019年の台風19号では、神奈川県箱根町の48時間雨量が1千ミリを超えるなど、今回よりもはるかに多い雨が降ったこともあった。「2年前に起こらず、なぜ今回発生したのかはまだ分からないが、短時間に雨が集中して降ったといった可能性が考えられる」とした。