大谷の飛距離は二刀流のたまもの 准教授が分析

有料会員記事

坂名信行
[PR]

 大リーグで本塁打を量産するエンゼルスの大谷翔平(26)が4日(日本時間5日)、2004年にヤンキースの松井秀喜が記録した大リーグ1シーズンでの日本選手最多31本塁打に並んだ。その打撃フォームを長年、独自に分析してきた筑波大の川村卓准教授は、大リーグ屈指の打球のスピードや飛距離を生み出す打撃動作の一部は、投手が持つ柔軟性によるものだと指摘する。世界のトップレベルが集う米球界にも衝撃を与えている今年の大谷の打撃は、「二刀流」を続けてきたからこそのたまものだという。

 川村准教授がまず指摘するのは、捕手方向にバットを引いて力をためたところから、ボールを打ちにいくまでの過程だ。

 「昨年と大きく変わったというよりは、年々、徐々にバットを引く動作が大きくなっています。引けば引くほど、ミートポイントまでのバットを加速させる距離が長くなるわけですから、その分、生み出す力は大きくなり、遠くに飛ばすことができます」

柔軟な肩甲骨がなす、理想の「たたみ」

 とはいえ、バットを大きく引くことによるリスクはある。ボールに当てるまでに時間がかかるため、速球に振り遅れるなど描くイメージとの間に誤差が生じやすい。しかし、その問題を解決させる能力が、大谷にはあるという。投手をしてきたからこそ、野手よりも柔軟で可動域の広い肩甲骨の動きだ。

 「色々な球種に対応するためにはグリップの方から出すようにして、見極めながら振るのが理想。そのために、左打ちであれば左ひじが体に近い場所を通るように振ります。この動作を私たち野球関係者は『ひじをたたむ』などと言いますが、大谷選手は肩甲骨をとてもうまく動かして、ほかの選手よりも速く、しなやかにたためているんです」

 よく動く肩甲骨の効果について、筑波大野球部の監督でもある川村准教授は続ける。

 「選手に『ひじをたたんで打…

この記事は有料会員記事です。残り1570文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら