• アピタル

12~15歳にフェリーでワクチン接種 鹿児島・十島村

有料会員記事新型コロナウイルス

白石昌幸
[PR]

 鹿児島県十島村は3日、有人7島に住む12~15歳の38人に新型コロナウイルスワクチンの集団接種を行った。同村は医療提供体制が不十分な「無医島」で、子どもの感染や重症化リスクを少なくする有効策と判断した。同日午後6時半時点で、治療が必要な目立った副反応は起きていないという。

 3日午後3時半過ぎ。ワクチン接種を希望する子どもたちを乗せた「フェリーとしま2」が、鹿児島県奄美市の名瀬港に入港した。万が一、重篤な副反応が出た場合に対応するため、医療体制の整った奄美市に接岸したフェリー内で接種する。港で待機していた医師や看護師らがフェリーに乗り込み、午後4時過ぎから接種を始めた。

 平島小中学校の中学2年生、関育夢(はぐむ)さん(13)は「注射はそんなに痛くなかった。夏休みにおばあちゃんに会いに行くので、ワクチンを打って少しは安心できます」。同伴した母親の由美子さん(37)は「事前に村が開いた説明会に参加して、副反応より接種のメリットが上回ると判断できました」と話した。

接岸したフェリー内で集団接種

 十島村によると、今回の接種は医師2人、看護師9人、保健師2人、村職員4人の計17人が対応。接種後の子どもたちは名瀬港に停泊したフェリー内に宿泊し、翌日午前2時に出港するフェリーで自宅のある島に戻る。

 接種後にアナフィラキシー(強いアレルギー反応)の症状があった場合は県立大島病院(奄美市)に救急搬送を依頼しており、帰りの船便にも医師や看護師、保健師が同乗。急な子どもの体調の変化などに対応する構えだ。

 村は4~5月に16歳以上の希望者に対する巡回接種を実施。対象者の約92%が接種を済ませたが、16歳未満は未接種だった。接種後、竹内照二・住民課長(59)は「もし島に新型コロナが入ったら、子どもたちが一番最初に危険にさらされるので、集団接種の実施を決めた。いまのところ目立った副反応もなく、ホッとしている」と話した。

 2回目の接種は22日に鹿児島市内で実施する予定。

■迷う保護者らに説明会も…

この記事は有料会員記事です。残り662文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]