「トギセンって?」反応薄い若者 会話後、立ち上がった

東京都議選2021

武田啓亮
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 言わずと知れた若者の街、東京・渋谷。駅に程近い宮下公園の周辺は目下のコロナ禍で、「外飲み」や「路上飲み」を楽しむ若者で深夜までごった返している。

 「『トギセン』ってなんですか?」。20人ほどの若者に声をかけたが、ほとんどが都議選の存在を知らなかった。政治への期待を聞いても、反応は薄い。

 「政治に何かしてもらいたいっていう発想は、ないっすね」。友人と3人で缶チューハイを飲んでいた町田市フリーター男性(21)は、投票に行かないと言った。ただ、世の中に不満がないわけではない。

 スケートボードが趣味だが、禁止されている公園が多い。ボードを抱えて道を歩いているだけなのに、警察官に職務質問されたことがある。「僕らの遊びとか文化に対して、風当たり強くないですか?」

 コンビニで買ったカップ麺を同僚とすすっていた豊島区の会社員女性(24)。都のコロナ対応に「愛想を尽かした」といい、都議選で思いをぶつけるつもりだ。「遅くまで働いても、飲食店の時短のせいで、まともな夕食をとる場所もない。食べ物の恨み、思い知らせてやります」

 大学生2人と会社員の中年男性のグループに出くわした。ここで偶然出会ったのだという。板橋区に住む宮脇嶺旺(れお)さん(18)は、ペットボトルのお茶を片手に語り始めた。

 アルバイトを始めようとしたが、コロナ禍の影響で飲食店などで4連敗した。「仕事が増えるとか、時給が上がるという公約があったらいいな」。でも、自分の一票で暮らしがどう変わるのか、実感が持てない。

 「でもさ、若者がみんな選挙にいったら、世の中ガラッと変わると思うけどなぁ」。黙って聞いていた赤ら顔の男性が語りかけた。宮脇さんの先輩(21)も「選挙って意外と接戦が多い。僕らの票で決まることだってあるはず」。

 会話を重ねるうちに、彼らなりの課題が見えてきた。「家賃や物価は高いのに、バイトの時給は安すぎる」「勉強もバイトも遊びも、若者ばかり我慢させられている」。宮脇さんは「地元からどんな人が出るのかだけでも、見てみようかな」と言い、ベンチから立ち上がった。

 4日は、投票日だ。(武田啓亮)

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    伊藤大地
    (朝日新聞デジタル編集長)
    2021年7月4日16時41分 投稿

    【視点】「いつ選挙行くの。今でしょ」。と思わず、ちょっと前の流行語を口にしたくなるくらい、ワクチン、緊急事態宣言、飲食店の営業時間と今ほど、政策決定と生活が直結している時はないのではないでしょうか。よく地方選の話題になると、「その問題は都議選には関

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    前田直人
    (朝日新聞コンテンツ戦略ディレクター)
    2021年7月4日15時47分 投稿

    【視点】「都議選」という言葉じたいになじみがない若者も多いようですね。私も身近なところでいくつか「都議選」という言葉が通じない経験をしました。ただ、「秋ぐらいに選挙あるんですよね」という反応もあり、それは衆院選のことでこちらはそこそこ認知されている