千葉の39市町に避難所 実際に来たのは62世帯81人

重政紀元、青山祥子
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 千葉県内では3日の大雨で河川の氾濫(はんらん)などはなく、大きな被害はなかった。だが、レベル4にあたる避難指示は千葉市など26市町に出たにもかかわらず、指示に応じて避難所に来た人はごく少数にとどまった。

 銚子地方気象台によると、木更津市では午前9時50分までの24時間降雨量が7月の観測史上最大の211・5ミリを記録した。

 県防災危機管理部のまとめでは、市原市では小規模河川の新田川からあふれた水や、道路の排水が間に合わなかったことで民家2棟が床上浸水富津市、九十九里町など6市町で13棟が床下浸水した。木更津市市原市など14カ所で国道、県道などが通行止めになった。

 千葉市中央区栄町を流れる葭川では3日午前0時ごろ、「友人が川に流された」と千葉中央署に110番通報があり、県警と消防が流されたとみられる男性の行方を捜索している。行方不明になっているのは20代の男性で、会社の同僚と帰宅中、増水した川に転落したとみられる。

 避難所を設けたのは39市町。最大193カ所に設置されたが、実際に避難に来たのは62世帯81人にとどまった。避難のタイミングが分かりやすいように5月の法改正で災害時の二つの避難情報が「避難指示」に一本化されたばかりだが、課題を残す形になった。

 同部の担当者は「避難者数について判断はできないが、それぞれの地域の降雨の状況に加え、コロナ禍で避難所に行くのをためらうなど様々な要因があったのかもしれない」と推測する。(重政紀元、青山祥子)