100歳の母を背負い避難所へ 消防の呼びかけで決意

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 3日午前に発生した土石流で、2人が心肺停止の状態で見つかり、約20人の安否が分かっていない静岡県熱海市の伊豆山地区。

 伊豆山地区の男性(75)は、同居する100歳の母親を背負い、夕方に自宅から熱海中学校に避難した。

 午前10時ごろ、「キャー」という女性の悲鳴で異変に気づいた。すぐに自宅の外に出ると、目の前をすさまじい勢いで流れる土石流が、近所の家をのみ込んでいった。「一瞬のことだった。あの状態じゃあ逃げられないと思う」

 男性の家は高台にあったため被害を免れたが、消防の呼びかけで避難を決めた。避難所の職員から毛布を受け取り、体育館の床で母親と2人で雑魚寝して一夜を明かす。避難所には50人ほどが集まっていて、男性は「母親は高齢。新型コロナにかからないかが不安だ」とこぼした。