岐阜で発見の恐竜の卵、国内最古か 1億3千万年前地層

高木文子
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 岐阜県高山市荘川町に分布する前期白亜紀(約1億3千万年前)の地層で見つかった化石が、日本最古の恐竜類の卵の殻の化石だったと、県博物館や筑波大などの研究グループが3日、発表した。鳥類に近い小型恐竜・トロオドン科の卵の可能性が高いという。

 同日にあった日本古生物学会で発表した。化石は22日から9月12日まで、県博物館で展示される。

 今回調べたのは、手取(てとり)層群という地層で見つかった卵殻の化石9点。1988年以降に愛好家らが発見し、恐竜の卵殻の可能性が指摘されてきた。

 県博物館の高津翔平・主任学芸員(32)が2019年4月に研究を始め、筑波大生命環境系の田中康平助教(35)らが協力。卵殻の断面の結晶構造などを分析し、9点のうち5点は、トロオドン科か近縁の卵殻化石だった。ほかの2点の化石は、カメ類の卵殻だという。

 トロオドン科は鳥類に近い二足歩行の小型恐竜で、羽毛があり、肉食や雑食だったとされる。卵殻の厚みなどから、卵は長さ9センチ、幅4・5センチ、重さ100グラムほどと推定。親は全長150センチ、体重12~17キロほどと推定されるという。

 研究グループの筑波大大学院生、植松里菜さん(22)は「当時の岐阜は、恐竜類やカメ類など多様な動物が繁殖する豊かな環境だった」と推測する。前期白亜紀は世界的にも卵殻化石の発見が少ないといい、「恐竜類の進化や生態を考えるうえで重要な発見」と話した。

 国内ではほかに、兵庫県丹波市の約1億1千万年前の地層で、トロオドン科恐竜の可能性がある卵殻化石が見つかっているという。(高木文子)

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