熱海、新たに1人救出 天候回復せず捜索何度も中断

【動画】土石流の発生から一夜明けた静岡県熱海市の伊豆山地区
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 静岡県熱海市伊豆山で起きた大規模な土石流から一夜明けた4日、現場では警察や消防、自衛隊の捜索が再開した。県によると、新たに1人が救出された。ただ、現地の天候が回復しないことから、安否不明者の捜索は中断を挟みながら、救出に向け懸命な活動が続く。

 県によると、これまでに女性2人の死亡が判明。約20人の安否が不明になっている。安否不明者とは別に、3日夜に男性6人、女性4人の計10人が救出された。県によると、4日にさらに1人が救出された。

 建物の被害数について、県は「少なくとも約130棟が土砂に流された」としている。

 現場の捜索は警察や消防、自衛隊の約700人態勢で、4日午前6時から再開した。現地では雨が降り、午前9時50分ごろには伊豆山地区に土砂災害の危険を知らせる「エリアメール」が熱海市から流れ、捜索は一時中断。以後は再開と中断を繰り返している。

 気象庁によると、梅雨前線は4日、日本海まで北上し、北陸や中国、九州北部で大雨となるところがある見通しだ。5日にかけ日本海側では局地的に1時間50ミリ以上の非常に激しい雨が降る恐れも。熱海市を含む静岡県伊豆地方では、多いところで1時間雨量30~40ミリの激しい雨も予想されている。これまでの大雨で土砂災害の危険度が高まっている東海を含め、厳重な警戒が必要という。

 4日朝にあった熱海市の災害対策本部で斉藤栄市長は「二次災害を防がねばならないが、昨日からの72時間が人命救助の一番大事な時間になる。救助活動のバックアップのためにも持ち場の仕事に全力を挙げてほしい」と呼びかけた。