横たわる相手選手にドリンク 同朋主将「自然とできた」

小原智恵
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(4日 高校野球愛知大会 吉良8-6同朋)

 愛知大会1回戦の吉良―同朋の試合中、足がつって動けなくなった吉良の選手に同朋の選手が経口補水液を渡す場面があった。

 八回表、吉良の村田祐人主将(3年)が三塁を狙ってタッチアウトに。その後、痛そうに横たわり動けなくなった。同朋の水谷光希主将(3年)が控えの富永崚太選手(同)が持ってきた経口補水液を渡した。

 水谷主将は富永選手について「こういうことがすぐにできるチームの誇り」と話した。

 試合後はベンチやロッカー室を掃き掃除。日頃から、使った場所を使う前以上にきれいにすることを心がけており、水谷主将は「普段から普通にしていることをこうした場面で自然とできた」と胸を張った。小原智恵

後輩も「人のためにチャンスつくれる先輩のように」

 同朋の真野楓選手(2年)がひと振りでチームのムードを一変させた。

 5点を追う六回無死二、三塁の好機に集中した面持ちで打席に。3球目。「これしかない」と、直球を振り抜くと、打球は左翼席に飛び込んだ。

 反撃ののろしを上げる3ランに、水谷光希主将(3年)は「勇気づけられた1本だった」。

 2点差に迫った九回2死一塁でも、真野選手に打席が回ってきたが、遊ゴロに倒れて試合終了。真野選手は「人のためにチャンスをつくれる先輩のようになりたい」と涙を流しながら誓った。小原智恵