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「市民暴徒化の映像で教育」 国軍に反旗の元兵士が語る

有料会員記事ミャンマーはいま

バンコク=福山亜希
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 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍に反旗を翻した2人の元陸軍大尉が、朝日新聞の取材に答えた。

 国軍での教育はどれだけ偏っていたのか。国軍の体質の何が問題なのか。

 発言の内容は次の通り。

ニートゥータ元陸軍大尉

 私は首都ネピドーで任務に就いていたが、国軍指導者の態度があまりに間違っているため、3月4日にSNSで「不服従運動」への参加を宣言し、国軍を抜けた。ひどい事態を防げなかったことを、国民に深くおわびしたい。

 いまは国内に潜伏し、国軍を抜け出した数人の元兵士と共に市民の抗議活動を支えている。国軍内部がどんな考えを持っているのか、私が市民に伝えることは有効なことだと思う。

国軍兵士と市民にどうして断絶が生まれたのでしょうか?記事の後半では、その原因に迫ります。

 私が知る限り、国軍の命令に完全に自信を持って従っている兵士はほとんどいない。クーデター後、アウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)の支持者だけでなく、多くの市民に抗議デモや不服従運動が広がったことに、兵士らは困惑している。

 一方で、国軍はマフィアのような組織で、除隊するのが難しい。家族も軍の施設で暮らさねばならず、命令に逆らえない。デモの現場に行くのを断った兵士は拘束され、有罪になったと聞いている。

 国軍と市民の間に断絶が生じ…

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