都議選、ワクチン不足で自公失速か 高まる首相への不満

有料会員記事東京都議選2021

岡村夏樹
[PR]

 東京都議選で自民、公明両党は、目標とした過半数を確保できないことが確実になった。自民では当初、50議席台の獲得を想定していたが、終盤に都民ファーストが伸長し、失速した形だ。菅義偉首相は4月の三つの国政選挙での「全敗」に続き、思うようには議席を伸ばせなかった。次期衆院選を控え、党内では危機感が強まっており、首相の求心力が低下するのは避けられない情勢だ。

 前回2017年の都議選は、「小池旋風」を受けて都民ファが躍進し、自民は過去最低の23議席と大敗した。今回は都民ファの議席を各党が奪い合う構図。議席が増えること自体は党内で想定内で、「自公で過半数」という目標は最低ラインのはずだった。

 自民が40年ぶりに第1党の座を失った09年の38議席と同水準にとどまる可能性もある。公明も1993年からの全員当選が危ぶまれる状況だ。09年都議選後の衆院選では、自公が政権から陥落している。

 党内で予想外の低調になった理由に挙がっているのが、菅政権の新型コロナウイルスへの対応だ。

 選挙期間中に都内の新型コロ…

この記事は有料会員記事です。残り862文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
  • commentatorHeader
    前田直人
    (朝日新聞コンテンツ戦略ディレクター)
    2021年7月5日0時59分 投稿

    【視点】重い結果です。「○○ブーム」や「○○旋風」といった派手なムーブメントのない状態の中の選挙戦。にもかかわらず、組織力で比較優位に立つはずの自民党がここまで伸びなかったというのは、当の自民党も想定外だったでしょう。前回は「小池旋風」で負けすぎで