落選の自民候補「大変な逆風」 安倍氏らも応援入ったが

東京都議選2021

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4日に投開票された東京都議選。4年前に主役となった小池百合子知事が最終盤まで動かず、都民ファーストの会は議席を減らした。一方、自民党もコロナ禍での政権批判が直撃し、厳しい結果を突きつけられた。

 4日投開票された東京都議選で、自民党本部の開票センターでは4日夜、緊張した雰囲気に包まれ、都連の鴨下一郎会長や丸川珠代五輪相が、当選確実と伝えられた党公認候補者名の書かれたボードに花を付けた。

 町田市では、自民党新顔の元Jリーガー、星大輔氏(40)が初当選。「不安で眠れない日々が続いたが、当選させていただき感謝します。今日からがキックオフです」と喜んだ。

 自民は今回、新型コロナウイルスの収束に向けた対策を前面に掲げながら選挙戦を展開。安倍晋三前首相や、政府内でワクチンの調整を担う河野太郎行政改革相らが地元首長らとともに連日、応援に入り、ワクチン接種の実績などをアピールした。

 公認候補60人のうち40人台半ばまでは早い段階で当選が堅いとみていた。ところが、コロナの感染状況が悪化の一途をたどり、自公での過半数獲得の勢いは減速していった。

 荒川区では、自民前職の崎山知尚氏(55)が返り咲きを図ったが、果たせなかった。記者に「国政の影響があるか」と問われると、「分析できていないので何ともいえない」と話した。

 千代田区では、自民新顔の内田直之氏(57)が苦杯をなめた。「大変残念。コロナのワクチン確保や五輪・パラリンピックの開催など、大変な逆風のなか、支えていただき感謝します」と支持者に頭を下げた。「都議会のドン」と呼ばれた義父の内田茂・元自民都連幹事長も見守っていたが、直之氏の敗戦の弁が終わると、支持者に「ありがとうございました」と一礼し、周囲に支えられながら事務所をあとにした。