第1回オノ投げてイライラにさようなら 「怒り」を捨てる場所

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 なにげない日常の中で、イライラを感じてしまうことが増えていませんか。通勤電車で、スーパーで、公園で、新型コロナウイルスという見えない敵を恐れ、他人との距離感に戸惑う日々。どんよりとした心の中に、行き場のない「怒り」が充満していくかのようです。この分厚いイライラの雲を晴らしたい。「怒り」の正体を知り、うまく付き合う術(すべ)を探りました。(GLOBE編集部・目黒隆行)

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コロナ禍のイライラ 乗り越えるヒント① デザイン・西森万希子

オノが刺さる感触、やみつきに

 3月末、東京都に出されていた2度目の緊急事態宣言が明けるのを待って、下町・浅草近くで一風変わったイベントが開かれた。

 日曜日の昼下がり、地下1階のフロアに下りると、「ダーンッ、ダーンッ」と腹に響く音が聞こえてきた。マスクを着けた若い男女が約30人、小型のオノを手にしてマトを狙っている。そう、「オノ投げ」の大会だ。

 片手投げ、両手投げ、スタイルは人それぞれ。12フィート(約3.7メートル)離れた木製のマトめがけて、一心不乱に投げる。オノを空中で1回転させて突き刺すように投げるのがコツだという。

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オノを構える専門学生の女性(20)。「うまくなって上達したのを感じるのがうれしい。スポーツみたいな感じですよ」=2021年3月、東京都内、目黒隆行撮影

 「やってみますか?」と手渡された赤いオノをじっと見つめる。全長約30センチ、刃渡りは10.13センチ。刃先が鈍い光を放っている。重さは1キロ弱。決して軽くはない。あらぬ方向に飛んでいってしまわないか。万一、足や頭に刺さったらどうしよう。マイナスの想像を振り払い、えいやと思い切って右手で投げた。「ガッ」。思いのほか一直線に飛んでマトにも届いたけれど、突き刺さらずに床にぼとりと落ちた。2回目も駄目だった。

 「惜しいですね、刺さらない…

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