サーベルタイガーの走る速度は?17歳が予測方法を研究

藤田明人
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 キリンもチーターも同じ四足歩行なのに、どうして走る速度に差が出るのだろう。そんな疑問を持ち、動物が走るスピードを科学的に予測する方法を考えた遊橋望海(ゆうはしのぞみ)さん(17)が、全国の高校生や高専生が科学技術の研究成果を競うコンテストで入賞した。6月には、研究を高く評価した荏原製作所の役員らとオンラインで懇談した。

 遊橋さんは、浜松市立高校の2年生だった昨年、「第18回JSEC(ジェイセック)(高校生・高専生科学技術チャレンジ)」(朝日新聞社、テレビ朝日主催)で、「荏原製作所賞」を受賞した。

 研究のきっかけは、自宅で飼っていた犬だった。走る姿を見て、「いったい時速何キロまで出せるのか」と知りたくなったという。

 すでに走る速さが分かっている動物の体格、骨格を調べ、まとめたデータを「機械学習」と呼ばれる方法でコンピューターに学習させて分析。後脚の長さと体長の比率などが速さに影響していることを割り出した。さらに、このモデルを使い、絶滅した古代の肉食獣サーベルタイガーは時速約61キロだったなどと予測した。

 昨年12月に開かれたJSECの最終審査会では、審査委員から「新しい手法を生かした独創的な研究で、今はいない動物の生態も推測できる」と評価された。

 6月16日には、賞を贈った荏原製作所の中山亨・執行役や社員たちとオンラインで懇談し、受賞のお祝いと激励のメッセージを贈られた。獣医師や動物看護師を目指して受験勉強中の遊橋さんは「元々詳しい分野ではなく、短期間で一から学んで大変なこともあったが、専門家の方に評価して頂けてうれしい」と振り返った。(藤田明人)