真備町の上空で記者は考えた 3年間、頭から離れぬ疑問

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倉敷支局長・小沢邦男
【動画】「晴れの国」岡山を襲った西日本豪雨から間もなく3年。発生当時から最も被害が大きかった倉敷市真備町地区に足を運び続けた記者が、ヘリに乗って上空から被災地を見た
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 年間降水量が少ない「晴れの国」岡山を襲った西日本豪雨。地区の3割が水没し、51人(災害関連死を除く)の犠牲が出た倉敷市真備町の取材を、3年間続けてきた。朝日放送テレビヘリで高度600メートルから被災地を見た。

 東側を高梁(たかはし)川、南側を小田川に囲まれる真備町。6月22日、ヘリで二つの川の合流地点付近にさしかかると、護岸に「ファイト!」の文字が見えた。復旧・復興工事を進める国が、被災者に呼びかけたペイントだ。

 一帯は、大雨が降ると水害が起きやすい低地で、1972年や76年にも大規模浸水被害が発生。住民は繰り返し苦しめられてきた。

 2018年7月、小田川とその支流3本では、流れ込んだ雨水が高梁川に抜けずに逆流する「バックウォーター現象」が発生。8カ所の堤防が決壊し、真備町は高さ5メートルを超す浸水に襲われた。1200ヘクタールが浸水し、約5500戸が全半壊した。

 合流地点付近を重機やトラックがせわしく動いている。小田川の流れを変え、これまでより下流部で高梁川と緩やかに合流するようにする国の事業は19年6月に着工。23年度の完成を目指し、全体の半分近くまで工事は進んだ。

 真備町の浸水域は、市のハザードマップの想定区域とほぼ重なっていた。河川の合流地点の付け替えも1970年代には検討が始まっていた。

 予測されていた災害だったの…

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