マラソン・競歩「無観客で」 北海道知事、組織委に要請

中野龍三
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 札幌市中心部の公道で8月5~8日に行われる東京五輪の競歩とマラソンについて、北海道の鈴木直道知事は5日、大会組織委員会の佐藤広・副事務総長らと会談し、「観戦自粛を基本とし、無観客を目指した実効性ある沿道対策の実施」を求めた。6日の道、札幌市、組織委による実務者会議で対策を話し合う。

 非公開の会談後、鈴木知事が報道陣の取材に応じた。鈴木知事は「無観客」の要請のほか、テレビ観戦の推奨など安全な応援スタイルの全国的な呼びかけ▽海外の選手団や大会関係者について、新千歳空港での動線の分離など感染対策の徹底▽道内の医療提供体制に影響を与えない大会の医療体制の構築――などを求めたという。

 実際のマラソンコースを使って開かれた5月5日のテスト大会では、道と札幌市が観戦自粛を強く呼びかけたが、一部の沿道には観客が集まった。鈴木知事は「観客のコントロールができない屋外競技は、厳格な取り扱いを考えていく必要がある」と指摘したうえで、「どうやって無観客を実効性あるものにしていくのか早急に詰めなければならない」と述べた。

 また、札幌ドームでも予選が行われるサッカーについては、首都圏で無観客での実施が決まった場合は、札幌も無観客にするよう求めた。「感染が拡大している地域との積極的な人の往来が起きると、地方でも感染拡大が繰り返される」と指摘した。(中野龍三)