細田守監督新作「竜とそばかすの姫」カンヌ公式上映選出

小原篤
[PR]

 アニメ映画「時をかける少女」「おおかみこどもの雨と雪」などで知られる細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」が、現地時間6日にフランスで開幕する第74回カンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション内に新設された「カンヌ・プルミエール」部門に選ばれた。日本で16日に公開される前夜にあたる現地時間15日午後8時(日本時間16日未明)に世界初上映され、細田監督も出席するという。

 製作・配給する東宝が4日発表した。

 同映画祭オフィシャル・セレクション内には、最高賞パルムドールを競う長編コンペティション部門に加え、特別上映、「ある視点」部門などがあるが、今回新設された「カンヌ・プルミエール」部門は、これまでの作品が高く評価されている監督たちの注目すべき新作を集めたものという。細田監督のほかにオリバー・ストーン、ホン・サンス、シャルロット・ゲンズブールらの監督作13本が並ぶ。日本から選ばれたのは細田監督のみ。

 細田監督は「アニメーション映画がカンヌ国際映画祭に選ばれること自体が極めてまれなことであり、今回の選出が、これから変化していく新しい映画の価値を観客に指し示す兆しと思います。コロナ禍の中で一時途絶えていた映画文化が再び復活する姿を、共にカンヌの地で祝い、感じたいと思います」とコメントを発表した。

 「竜とそばかすの姫」は細田監督にとって2018年の「未来のミライ」以来3年ぶりとなる新作。高知の田舎に住む17歳の高校生すずが、ネットの巨大仮想空間「U(ユー)」で歌姫となり世界的な人気を得るが、「U」の中で忌み嫌われる「竜」という存在にひかれ近づいていく物語だ。小原篤