「母は行けない」と病院に電話 生存偽装か 冷蔵庫遺体

板倉大地
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 福岡市西区横浜2丁目の住宅の冷蔵庫から夫婦の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された次男の松本淳二容疑者(59)が、母親の通院先や市の福祉施設などに両親の生存を装う電話をしていた疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかった。淳二容疑者が事件を隠そうとした可能性があるとみている。

 県警は5日、淳二容疑者を同容疑で福岡地検に送検した。

 捜査関係者によると、死亡した松本満喜枝さん(87)の通院先の病院に6月21日、淳二容疑者とみられる男から「母親が入院するのでリハビリに行けない」と連絡があった。23日には、自宅を訪問する予定だった市の福祉施設に「24日に延期したい」と電話があったという。

 淳二容疑者の父の博和さん(88)と母の満喜枝さんは、29日に冷蔵ショーケース内で死亡しているのが見つかった。司法解剖の結果、2人は21日ごろに亡くなったとみられ、電話があった時にはすでに亡くなっていた可能性があるという。

 捜査関係者によると、淳二容疑者は6月23日に山口県へ移動。その後、秋田や岩手、神奈川などにも行き、今月4日に京都市内で逮捕された。各地を転々としていた理由について「現実逃避したかった」と供述しているという。(板倉大地)