20年度税収 コロナ禍でも過去最高 筆頭は消費税

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吉田貴司、榊原謙
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 財務省は5日、2020年度の国の一般会計の税収は、前年度より2兆3801億円多い60兆8216億円で過去最高だったと発表した。19年10月に税率が10%になった消費税の増税分が初めて年間を通じた収入となり、消費税は税の種類別で初めて所得税を抜いて最大となった。コロナ禍だったが、法人税所得税も前年度を上回った。

 税収が過去最高となったのは18年度の60兆3564億円以来2年ぶり。コロナ禍の影響を考慮して55兆1250億円に下方修正した昨年末時点の予想より5兆7千億円近く上ぶれした。

 内訳では、消費税が前年度より2兆6187億円多い20兆9714億円で過去最高となり、税収全体の34・5%を占めた。コロナ禍で落ち込むとみられていた法人税は、4375億円増の11兆2346億円と、昨年末時点の予想より3兆円以上上ぶれした。海外経済の回復を追い風に製造業などの回復が予想以上に早かったためとみられる。

 所得税も前年度より191億円多い19兆1898億円だった。働き手の収入が予想ほど落ち込まなかったことや、株価上昇を受けて金融所得が増えた影響などもあったという。

 国の税収が2020年度に過去最高を更新した。当初の予想に反し、コロナ禍の税収への影響は限定的で、消費税所得税法人税の基幹3税がそろって前年度実績を上回った。巨額のコロナ予算の使い残しもあり、20年度決算で余った「剰余金」も過去最高の4兆円台に達した。衆院選を控え、与党などからは歳出圧力が強まりそうだ。

 財務省が20年末時点で予想した税収に比べ、約5兆7千億円の上ぶれとなり、この幅も過去最大だった。最も上ぶれしたのが法人税だ。8兆円余りと見込んでいたが、実際には約1・4倍の11・2兆円だった。財務省の担当者は「通信やゲーム、電機などが好調で、税収増につながった可能性はある」と話す。「巣ごもり需要」や海外輸出で好調だった業種の伸びが大きかったとみられる。

 初めて税項目で最大となった…

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