駅前で預けて各保育園へ、集中送迎システム 川越が導入

西堀岳路
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 朝、駅前で子どもを預けると郊外の各保育園へ送迎し、帰って来た子どもを駅前に迎えに行くという集中送迎システムを埼玉県川越市が導入した。待機児童ゼロに向け、郊外の保育園はまだ余裕があるのに、駅に近い園は定員オーバーという偏りを緩和し、共働き家庭の遠方送迎の負担軽減を図る。旧城下町で中心部に保育園を増やせる余地がない地域性も背景にある。

 5日、拠点となる「保育ステーション」が入る5階建ての「子育て安心施設 すくすくかわごえ」が、西武本川越駅前にオープンした。園児たちを郊外の7園へ巡回送迎するのは市のワゴン車2台。園児が待機する2階の大部屋には保育士がいて、子ども用トイレや汚れ物を洗う洗濯機もある。お迎えが遅くなる園児には、有料で軽い夕食が調理して出される。この待機室では、普段の利用者でなくても急用時の一時預かりを有料で受け付ける。

 市子育て支援センターと地域包括支援センターも一緒に入り、離乳食教室などが開かれる多目的室が四つ、保護者同伴であれば、無償で子どもを遊ばせながら親子連れが交流できる約160平方メートルの「プレイスペース」もある。部屋には遊具や絵本がそろい、保育士2人も常駐する。

 施設全体で、保育士が応対する育児相談室が六つあるほか、周囲を気にせず立ち話で軽い相談もできるスペースも用意。個室の授乳室もある。送迎システムの利用料はバス送迎代など月6千円。市は送迎の利用者を20組と見込み、当面はニーズをつかむという。(西堀岳路)