あま~い妖怪大集合 老舗和菓子が販売、SNSで話題に

森直由
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 創業62年の老舗和菓子メーカー「みどり製菓」(大阪市東住吉区)が、天狗(てんぐ)や河童(かっぱ)、座敷わらし、鬼など8種類の妖怪を模した和菓子セット「妖菓子(あやかし)」のネット販売を5月末から始めた。SNSで話題となり、数百個を売り上げている。

 昨年からのコロナ禍で、百貨店や土産店が休業となり、同社も苦境に。「こんな時期だからこそ、世の中にお菓子で明るい話題を提供したい」。専務取締役の翠(みどり)大輔さん(31)は、疫病退散の妖怪アマビエを模した和菓子を考案し、昨年4月末に発売。「子どもたちが笑顔になった」「職場で配ったら喜ばれた」など好評で、約3千個が売れた。「逆に僕たちが励まされた」と振り返る。

 コロナ禍が続く中、「人と人をつなぐ会話のきっかけになるお菓子を」と翠さんは妖菓子を考えた。砂糖と水あめを寒天で煮詰めた半生菓子。妖怪の怖いイメージをなくし、子どもに喜んでもらおうと、かわいいデザインに。味にはイチゴやブドウ、ミカン、キウイなどの国産果汁を使った。

 「かわいくて食べられない」との声も届いているが、賞味期限は約4カ月間もある。翠さんは「食べるのがもったいない人は、飾っておくのもいいかも。今後も人を笑顔にするユニークな商品開発をしたい」と話している。妖菓子は税込み1300円。(森直由)