「盛り土を押し流し被害大きく」 静岡知事が現場を視察

和田翔太
[PR]

 静岡県熱海市伊豆山地区で発生した大規模な土石流の被災地を5日、川勝平太知事が視察した。大量の土砂に埋め尽くされた現場では、必死の救助活動が続く。土石流の起点も見た川勝知事は、原因は「水の蓄積」との見解を示した。主なやりとりは次の通り。

 ――視察した感想は。

 「泥の中、ぬかるみでの作業は難しい。(救助にあたる人たちは)疲労困憊(こんぱい)していると実感したが、それに耐えて頑張っている」

 ――地元住民や作業をしている人に対しては。

 「作業をしている人は、限界に達している。避難所の方たちは不安な日々を過ごされていると思う。一方で安否のわからない人たちがいる。なるべく早く、どういう方たちが何人くらい不明なのか確認したい。一両日、耐えていただきたい」

 ――発生から72時間が迫っている。

 「全力で対応するということ。現場へは狭い道を通らねばならない。重機も入れない。人が埋まっている可能性があるから手作業でやらざるをえない」

 ――土石流の起点に行かれた。

 「雨が続いて、地盤に蓄積された。伊豆山が膨大な水を含み、少し強い雨が最後の一押しになって、一気に水が噴き出て、被害をもたらした」

 ――盛り土の影響は。

 「梅雨が長引いて、山が水をもち切れなくなり、それが吹き出た。その上にあった盛り土を押し流して、被害を大きくしたと理解している」

 ――原因は水であって、盛り土ではない。

 「そう。今、雨が降っていないのに激流となっている。これは蓄積された水がいかに巨大であったかを物語っている」(和田翔太)