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「はしご外された」 ワクチン供給減、予約停止が相次ぐ

新型コロナウイルス

申知仁、根津弥、高橋昌宏
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 新型コロナウイルスワクチンの供給が滞り始めたことで、仙台市が個人、集団両接種の新たな予約を停止するなど県内でも混乱が出始めた。国からの要請で接種を急いできた自治体からは「はしごを外された」と困惑の声が上がっている。

 問題となっているのは、国から全国の自治体に7月19日~8月1日に供給される米ファイザー社製ワクチン。県への配分は152箱(5回接種で975回分が1箱)で、要望した量の4分の1程度。7月前半の全国への配分も前回の量を下回った。県の担当者は「月内の自治体の接種分は調整できるが、8月分は具体的な見通しが立てられない」と明かす。

 これを受け、仙台市は5日、個別接種と集団接種の予約受け付けを、6日から当面の間停止すると発表した。個別は市内約400の医療機関、集団は市民センターなど22カ所で進めてきた。7月後半に供給されるワクチンは市が要望した量の4分の1程度にとどまる見通し。1回接種した人が2回目を打てなくなる事態を避けるため、供給の見通しが立つまでは新規の予約を停止せざるを得ないという。

 市の担当者は「市のワクチン事業はここまで順調に来ていただけに、悔しい思いはある」としつつ「安定供給の見通しが立てばすぐ再開できるよう態勢を整える」と話した。

7月中旬から接種開始のはずが…

 仙台駅のそばに県、東北大と開設した大規模接種センターはモデルナ社製のため、予約は停止しない。

 白石市は今月、59歳以下にも接種券を発送し、予約を受け付ける予定だった。だが要求量の4分の1ほどになったため、予約開始を見送ることを決めた。

 また、今月中旬から医療機関での個別接種を始める方針だったが、中止か縮小かの判断を迫られている。担当者は「はしごを外された格好で、どこの自治体も困っているはず」。

 多賀城市への配分は要求した量の5分の1程度になった。今月から64歳以下に接種を拡大するが、担当者は「絶対量が足りないので1日当たりの接種枠を大幅に抑えざるをえない。予約が取りにくい状況になるだろう」と話す。

 村井嘉浩知事も5日の定例会見で、ワクチンの供給が滞ることで接種を受けていない若者の重症化が増える懸念を示し、「政府の責任において確保を最優先でお願いしたい」と話した。(申知仁、根津弥、高橋昌宏)

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