「想像超えていた」深くて重い泥、精鋭たちの捜索阻む

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鎌田悠
【動画】熱海の土石流現場で捜索続く=吉山健一郎撮影
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 土石流に襲われた静岡県熱海市の伊豆山(いずさん)地区で、安否不明者の捜索にあたる横浜市消防局特別高度救助部隊の小川直哉・消防士長(39)が5日夜、熱海市内で朝日新聞の取材に応じた。

 捜索は午前6時ごろに始まる。この日、市郊外の公園に設けられた野営地に戻ったのは午後8時すぎ。オレンジ色の救助服にこびりついた黒い泥の跡が、現場の過酷さを物語る。

 「かいてもかいても泥がなくならない。現場は想像以上だった」

 小川さんらは、総務省消防庁の要請で神奈川県から派遣された「緊急消防援助隊」として活動する。横浜市のほかにも、各地の消防のレスキュー隊員などが集められた。過去には、東日本大震災をはじめとする大規模災害の現場に緊急消防援助隊が派遣された。

 小川さんらがこの日捜索したのは、土石流の直撃を受けたとみられる国道135号にかかる逢初(あいぞめ)橋周辺など。発生3日目になっても、道路にたまった泥は多くの水を含んでいた。腰の高さに達する場所もあり、救助の精鋭部隊でも足を取られる場面が何度もあったという。

 泥やがれきは、濁流によって…

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