オードリー・タン氏開発のワクチン予約 「弱者」に配慮

新型コロナウイルス

台北=石田耕一郎
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 台湾のオードリー・タンIT担当相は6日、ネットを使った新型コロナワクチン接種の予約システムを開発したと発表した。台湾のIDカードと健康保険カードのデータを使って登録するが、スマホなどの機器を使うのが苦手な「デジタル弱者」にも配慮して、コンビニなどからも予約ができるようにしたという。

 タン氏によると、住民はスマホなどで当局の専用サイトに接続し、IDカードと健康保険カードのデータを入力。当局から通知を受けた後、ネットやコンビニ、薬局で接種場所や時間を予約できる。スマホがない人は家族や友人の機器からでも登録できるという。

 新型コロナを抑え込んできた台湾では5月以降、国際線パイロットから広がったとみられる感染が拡大。約2カ月間で1万人超の域内感染者が出ている。

 蔡英文(ツァイインウェン)政権は日米からの提供分を合わせ、現時点で計約530万回分のワクチンを調達し、4日までに医療従事者や高齢者を中心に計約250万回を接種した。一方、電話やネットの受け付けシステムにアクセスが殺到し、予約が取りにくい状態が続いていた。

 当面はワクチンが足りないこともあり、金門島など離島に住む高齢者らを対象にシステムの運用を始める。政権は今回のシステムでまず接種の意向を持つ人数を把握し、段階的に接種対象者を広げて混乱を避けたい考えだ。

 タン氏は昨年の流行初期に、ネット上のマスク供給地図を民間IT技術者と開発。今年5月以降の流行でも、QRコードを使った感染者との接触履歴追跡システムや行政への補助金申請システムを作成している。(台北=石田耕一郎)

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