恐竜足跡に「のび太」の名前 ドラえもんファン学者命名

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矢田文
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 中国で長さ30センチほどの肉食恐竜の足跡化石が見つかった。これまでに見られない特徴から、新種の化石として「エウブロンテス・ノビタイ」という学名がつけられた。名前の由来は「ドラえもん」に登場するあの「のび太」だ。原作ファンの研究者が名付けた。

 中国地質大学の邢立達(シンリーター)准教授らの研究チームは昨年7月、四川省成都の南方にある川で、岩石の表面に恐竜の足跡化石を見つけた。数日前の大雨で、枝や葉とともに上流部から流れついていた。

 見つかった岩石には3本指で二足歩行とみられる足跡が4歩分あった。指先にかぎ爪の痕があることから、肉食恐竜の足跡であることがわかった。歩幅から時速4キロメートルくらいで歩いていたとみられ、恐竜の全長は4メートルほどと推定される。約1億2500万年前の白亜紀前期に残されたと考えられる。

 化石には、骨や歯のような古代の生物の体そのもののほか、生物が生きていた痕跡を示す「生痕化石」がある。足跡や巣穴、卵などが含まれる。痕跡を残した生き物を特定するのが難しいため、生痕化石自体に学名をつけることがある。今回も化石の特徴から新種の足跡化石として名付けることになった。

 ノビタイという名前は、ドラえもんに登場するキャラクター野比のび太に由来する。昨年公開された映画ドラえもん のび太の新恐竜」では、のび太が恐竜に名前をつけるシーンがある。子供の頃から、ドラえもんのファンだったという邢さんは、「のび太の夢をかなえたい」と、今回の発見された足跡化石にのび太の名前をつけることにしたのだという。

 邢さんは「のび太やドラえも…

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