カンヌ映画祭、2年ぶり現地で開幕 コンペに濱口監督作

カンヌ=佐藤美鈴
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 世界3大映画祭の最高峰、第74回カンヌ国際映画祭が6日夜(日本時間7日未明)、フランス南部のカンヌで開幕した。新型コロナウイルスの影響で昨年は現地開催を見送ったが、今年は例年の5月から開催時期を遅らせ、感染対策をとる形での実施となった。

 最高賞のパルムドールを競う長編コンペティション部門には24作品が参加。フランスのレオス・カラックス監督による「ANNETTE(アネット)」(原題)がオープニングを飾った。アダム・ドライバーとマリオン・コティヤールが出演するミュージカルで、日本のユーロスペースも製作に携わる。

 邦画では、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が11日に公式上映される。村上春樹さんの短編小説を原作に、人間がもつ多面性や複雑な感情をあぶり出した重層的な物語で、西島秀俊さんが主演するほか、三浦透子さん、霧島れいかさん、岡田将生さんらが出演する。17日夜(同18日未明)にコンペ部門の授賞式があり、閉幕する。

 革新的な作品を集めた「ある視点」部門では、フィリピン・ルバング島で太平洋戦争終結後も潜伏を続けた故・小野田寛郎さんの実話が元で、フランスや日本など5カ国の合作「ONODA」(原題)がオープニング作品として上映される。

 また、今年新設された、評価されている監督たちの注目すべき新作を集めた「カンヌ・プルミエール」部門に、細田守監督の「竜とそばかすの姫」が入ることが開催直前に発表された。(カンヌ=佐藤美鈴