「来られないなら出向くしか」 ワクチン巡回接種に同行

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松山紫乃
【動画】かかりつけ患者に巡回接種=松山紫乃撮影
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 65歳以上の人のうち、新型コロナウイルスワクチンの1回目の接種を終えた人は約68%、2回目は約36%とされる(5日時点)。政府は、希望する高齢者への7月末までの接種完了を目標に掲げているが、接種会場へ自力で行くことが難しい人はどうすればいいのか。医師がかかりつけ患者の自宅や高齢者施設に赴く「巡回接種」に同行した。

 「こんにちはー。桜井クリニックです」

 6月30日午後、愛知県一宮市。クリニック近くの患者宅を桜井義也院長(62)が訪ねた。手にした小型のクーラーボックスには、ワクチンが入った注射器が6本入っている。

 「今日はワクチンを打ちますからね。体調は悪くないね?」

 ベッドに横たわる女性(86)に声をかける。夫(89)によると、女性は歩くことができず、ほぼ寝たきりの生活だ。息子と3人で暮らし、日中は夫が介護している。

 夫は「自分は先生のクリニックでワクチンを打ってもらったけど、妻を車いすで連れて行くのは難しい。こうやって家まで来て打ってもらえるのはとても助かるね」と言う。

 この日、女性は2回目の接種。「こないだ打ったときはどうもなかったかね?」。桜井さんの問いかけに、「はい、大丈夫でした」と女性。

 「熱は?」

在宅医療の患者らを訪ねる巡回接種。コロナのワクチンならではの難しさもあり、ときには予期せぬ事態も生じます。そのとき医師はどう対応したのでしょうか。記事後半で紹介しています。

 「まだ計っとらん」…

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