20年以上飼育のクラゲ、実は新種だった 飼育員も驚き

上月英興
【動画】20年以上飼育のクラゲ、実は新種だった=上月英興撮影
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 クラゲの展示種類が世界一の鶴岡市立加茂水族館山形県)で、2000年から展示している「ギヤマンクラゲ」が、実は新種だったことが判明した。

 ギヤマンクラゲは、ガラスのように透明で美しい体が名の由来。傘径は8センチほどと小さく、寿命は1カ月ほどと短い。刺胞動物門に分類され、強くはないが毒がある。1925年に国内で初めて記録されてから、学名「ティマ・フォルモサ」という北米のクラゲと同じ種と考えられてきた。

 昨年3月に米国海洋調査探検隊の研究者から依頼を受け、加茂水族館が宮城産と福島産、新江ノ島水族館神奈川県)が神奈川産と宮崎産の標本を提供。遺伝子解析や形態観察により新種と判明した。

 傘の縁に黒い粒々があるのが新種の最大の特徴。ラテン語の「黒」「環」を元に学名を「ティマ・ニグロアニュラータ」とし、論文は6月、国際学術誌のオンライン版に掲載された。

 加茂水族館のクラゲ担当、池田周平さん(34)は「まさか新種とは思わず、驚いた。クラゲは飼育も難しく、よく食べる魚に比べ研究されていない。他にも新種がいるかもと思って見るのも面白いのでは」。(上月英興)