香港、候補者審査トップに強硬派 「リンゴ」摘発を指揮

香港=奥寺淳
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 香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は6日、立法会(議会)選挙などの候補者が愛国者かどうか事前に審査する「資格審査委員会」のトップに、李家超政務長官をあてることを発表した。強硬派で知られる前保安局長の李氏は、香港紙「リンゴ日報」などの摘発を指揮し、6月25日に政府ナンバー2の政務長官に昇格したばかり。

 同委は、香港の選挙制度から民主派を実質的に排除するため、中国共産党が進めた選挙制度改変に伴って設置された。香港政府トップの行政長官選や立法会選の候補者について、愛国者と認めなければふるい落とす権限を持つ。民主派を厳しく取り締まってきた李氏がトップに就任したことで、中国共産党に批判的な民主派の立候補は一段と難しくなりそうだ。

 同委のメンバーには、李氏の後任の保安局長に就任した元警察トップの鄧炳強氏ら、政府に近い人物が選ばれた。鄧氏も民主派への強硬な取り締まりを指揮した強硬派で知られる。(香港=奥寺淳