腰悪い夫の分も…100段2往復 熱海、見えぬ水道復旧

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森下友貴、増山祐史、畑宗太郎
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 静岡県熱海市で起きた大規模な土石流の影響で、被災した同市伊豆山では約1100軒で断水が続いている。海岸から川の上流域まで急斜面に沿って住宅や商店、ホテルなどが立ち並ぶ熱海の街。水道が復旧するめどが立たない中、急坂や長い階段を上り下りして給水場所に通う高齢の住民らには、疲労の度合いが強まっている。

 「毎日上り下りの繰り返しで、足腰がしんどい」

 発生から3日が経った6日昼。給水所になっている伊豆山地区防災コミュニティセンター(同市伊豆山)へと上る階段で、近くの小原聡子さん(62)は汗をぬぐった。両手に水でいっぱいになった6リットル入りのポリ袋二つを抱えていた。

 周辺は切り立った地形で、小原さんの自宅から国道135号に面した同センターまでは、急斜面の階段を100段近く上らなければならない。小原さんは、腰が悪い夫が必要とする水も補給するため、この道のりを1日2往復している。

 暑い季節だが、運ぶ量が少な…

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