SBI資金流出関与容疑の男、給付金詐取容疑で再逮捕

河野光汰
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 ネット証券最大手SBI証券の顧客資金流出事件にからみ、2月に詐欺などの容疑で大阪府警に逮捕された男が、新型コロナウイルス対策の持続化給付金もだまし取っていたとして、府警は7日、詐欺などの疑いで再逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、住所不定の無職、岸伸二容疑者(45)=公判中=ら男2人で、今年2月ごろ、偽造した身分証明書を使い、実在しない人の名義で経済産業省の持続化給付金100万円を申請し、だまし取った疑いがもたれている。

 府警は他人名義の偽造保険証で銀行口座を開設し、通帳をだまし取ったとして、詐欺と偽造有印私文書行使の疑いで岸容疑者らを2月に逮捕した。同容疑者は容疑を否認したが、3月に詐欺などの罪で起訴された。

 サイバー犯罪対策課によると、岸容疑者らが偽造したとされる保険証と開設口座の名義は、昨年9月に不正アクセスを受け、資金が流出する被害に遭ったSBI証券の顧客と同じだったという。

 捜査関係者によると、岸容疑者の滞在先から、偽の身分証明書のデータが大量に入ったパソコンなどが見つかった。府警は何らかの方法で入手したSBI証券の顧客情報を元に、保険証を偽造したとみている。

 捜査を進めるうち、見つかった偽の運転免許証のうち数十枚が持続化給付金の申請に使われていたとみられることがわかったという。府警は複数の人になりすまして給付金を不正受給していた疑いがあるとみて調べている。(河野光汰)