横浜高監督として松坂大輔投手を指導し、1998年に甲子園で春夏連覇を達成した渡辺元智さん(76)は「コロナ禍や自然災害で苦しんでいる人がたくさんいる中で、懸命に生き抜こうというメッセージを発信してくれた」と教え子をねぎらった。
6日に松坂投手から電話で引退報告を受けたという渡辺さん。「栄光を背負ったり、肩を壊したり、色々とあったなあ」と話しながら、「本人には言わなかった、『おめでとう』という気持ちだった」という。
高校で日本一になり、日本のプロ野球と大リーグでも活躍した。「あれだけの栄光を背負った後、手術して、何とか投げたい、ボロボロになっても投げるんだと最後まで頑張った」。渡辺さんは近年の松坂投手を振り返り、「この姿こそ、人間が生きる姿だと私は思っている」と語った。
「新型コロナウイルスの感染拡大や自然災害によって苦しんでいる人がたくさんいらっしゃる。そういう方々にも、もう一度投げたいと懸命に前を向いた松坂の姿が、何らかのメッセージとして届いたのではないでしょうか」
それは、今の子どもたちにと…