ブラジルでワクチン汚職疑惑 大統領の再選、阻止の動き

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サンパウロ=岡田玄
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 新型コロナウイルス感染による死者が50万人を超えた南米ブラジルで、ボルソナーロ大統領への批判が強まっている。新型コロナを軽視する姿勢に加え、ワクチンをめぐる汚職疑惑が明らかになったためだ。大統領選を1年後に控え、再選を阻もうとする政治の動きも活発になっている。(サンパウロ=岡田玄)

 「ボルソナーロは辞めろ!」「虐殺者だ」

 サンパウロのパウリスタ大通りで3日、激しい批判の声が響いた。ボルソナーロ大統領の退陣を求める集会で、サンパウロ州政府によると5500人ほどが参加した。同日には各地で同様の集会が開かれるなど、政権批判が高まっている。

 ブラジルでは52万人が新型コロナに感染して死亡した。60万人の米国に次いで世界で2番目に多い。だがボルソナーロ氏はコロナを軽視し続け、「感染すればワクチンはいらない」とも発言。各地で支持者たちとバイクで行進し、集会にマスクなしで参加し続けた。

 一方、上院では政権の新型コロナ対策を検証する特別委員会が開かれている。この中で、政権がインドからワクチンを購入する際に賄賂を送るよう求めていたと議員が証言。インドからの購入計画は撤回された。

 地元有力紙フォリャ・デ・サンパウロは別の汚職疑惑を報道した。保健省幹部がワクチン販売会社に、ワクチン1回分あたり1米ドル(約5レアル)を見返りとして支払うよう求めていた、という内容だ。要求した賄賂は総額で10億レアル(約218億円)にのぼる。検察は、ボルソナーロ氏がこうした汚職を知りながら放置していた疑いがあるとして捜査を始めた。

 国会では右派から左派までが…

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