食トレのため、資格とった野球部マネ 1年勉強で合格

御船紗子
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 「食トレ」で苦しむ選手を支えたい――。駒込学園(東京都文京区)野球部のマネジャー若尾怜美花(れみか)さん(3年)は、そんな思いを胸にコロナ禍を過ごしている。体を強く大きくし、しなやかな筋肉をつけてけがをしにくくするため、食事を工夫する「食トレ」。ある努力が実を結び、いま、選手たちからより一層頼られる存在になった。

 昨年3月、ニュージーランドへの短期留学から帰国した若尾さんを待っていたのは、授業も部活もない新学期だった。SNSで連絡を取り合ったものの、部全体としての活動はオンライン会議くらいになった。

 「体重増やせよ」。会議の中で、監督が選手にこんな声をかける。しかし、体質的に太りにくい選手や食が細い選手もいる。努力を見てきた若尾さんは、簡単にはいかないと知っていた。会えない中でどう支えていけばいいか考えている時、小倉颯太主将(3年)から「アスリートフードマイスター」という資格があることを聞いた。

 スポーツ選手に特化して食事や栄養バランスの取り方を学んだ人に与えられる資格。オンラインでも勉強できると知り、4月から始めた。運動していても、状況次第でスポーツドリンクは太る原因になること、夏バテしていてもスープなら栄養をとりやすいことなど、多くを学んだ。勉強を始めて1年経った今年4月、資格試験に合格した。

 「試合の前日は炭水化物は控えて、バナナのような吸収が早いものの方がいいよ」など、根拠に基づいた具体的なアドバイスができるようになった。小倉主将は「駒込は選手が各自で食トレをしている。(若尾さんが)的確なアドバイスをくれるのは心強い」。

 若尾さんは「資格をとったことで、選手を支えている手応えをより感じられるようになった。みんなが悔いなく夏を終えられるようサポートしていきたい」と笑った。御船紗子