井山裕太、史上最多タイの本因坊10連覇 趙治勲に並ぶ

大出公二
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 囲碁の井山裕太本因坊(32)=名人、棋聖を合わせて三冠=が、七大タイトル戦史上最多タイの10連覇を達成した。6、7の両日、甲府市で打たれた第76期本因坊戦七番勝負(毎日新聞社主催)の第7局で、挑戦者の芝野虎丸王座(21)を下し、シリーズ4勝3敗でタイトルを防衛。趙治勲二十五世本因坊(65)が持つ連覇記録に並んだ。

 井山は2012年の本因坊獲得以来、毎年防衛を重ねてきた。趙が1989~98年に遂げた本因坊10連覇は「空前絶後」といわれたが、2度にわたる七冠独占など数々の大記録を打ち立ててきた井山がついに追いついた。

 今期本因坊戦は、前期に続いて後進の芝野の挑戦を受け、近年にない苦戦を強いられた。第1局は先勝したが、第2~4局はいずれも大石を殺される大敗を喫し、3連敗で一気にカド番に追い込まれた。しかし、第5局から3連勝で逆転防衛した。

 およそ10年にわたって囲碁界の頂点に君臨し、戦闘正面は当初の張栩九段(41)ら「平成四天王」から近年は芝野、一力遼天元(24)=碁聖を合わせ二冠=、許家元(きょかげん)十段(23)の「令和三羽ガラス」にシフトした。

 井山はこの3人に1日制の五番勝負でタイトルを奪われたものの、序列の高い2日制の七番勝負(名人、棋聖、本因坊戦)では無類の強さを示し、棋聖も現在9連覇中。来年、本因坊に続く10連覇をめざす。(大出公二)