ハイチ大統領、自宅で暗殺される 任期めぐり対立の渦中

サンパウロ=岡田玄
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 カリブ海の島国ハイチで7日未明、ジョブネル・モイーズ大統領(53)が暗殺された。クロード・ジョゼフ首相代行が声明を発表した。ハイチでは、大統領の任期をめぐって与野党が対立し、治安も悪化していた。

 声明によると、7日午前1時ごろ、モイーズ氏の私邸に正体不明のグループが侵入し、モイーズ氏を殺害した。夫人も銃撃され、けがをしたという。襲撃グループの中には、ハイチの公用語ではないスペイン語を話す者もいたという。

 ハイチの大統領は任期5年。モイーズ氏は2016年11月のやり直し大統領選で当選が確定し、17年2月に就任したことから、22年2月までが任期だと主張。これに対し、野党側は前大統領が退任してから5年間が任期だとして、21年2月の退任を要求。現在も早期退陣を求めていた。

 対立が深まる中、モイーズ氏は情報機関を創設したり、反政府デモを弾圧したりするなどして強権化。今年2月には、野党と連携してモイーズ氏を失脚させようとしたなどとして、裁判所の判事らが身柄を拘束された。(サンパウロ=岡田玄)