「香川が、ゲームを取り戻す」 高松の商店街でイベント

木下広大
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 「香川が、ゲームを取り戻す」――。そんなキャッチコピーを掲げたゲームイベントが10日、高松市の商店街で開かれる。様々なゲームを楽しめるほか、プロゲーマーの講演もある。主催するのは商店街の店主ら市内の有志たち。ユニークなコピーの念頭にあるのは、当然あの条例だ。

 昨年4月、子どものネットやゲームの利用時間を「平日1日60分、休日は90分が目安」と定めた、香川県ネット・ゲーム依存症対策条例が施行された。罰則はないが、個人の自由を制限しかねない内容や不透明な策定過程を巡って県内外で大きな話題になった。

 そんな中、商店街の店主たちは世間話で「ゲームってそんなに悪いものじゃないよね」と盛り上がった。中心になったのは、自転車店の馬渕太助さん(44)やゲストハウスを営む渡辺大さん(34)ら。「こんな香川がゲームで一番盛り上がる県になったら面白い」。逆風をチャンスに変えようと、商店街を会場にしたゲームイベントを考案した。

 当日は商店街の広場や各店舗を貸し切り、県内外の学生らが作ったゲームを展示したり、スマートフォンのAR(拡張現実)アプリを使ったゲーム大会をしたり。ゲームとの上手なつきあい方を考えてもらおうと、ゲーム依存症の当事者や専門医を招いた講演会も予定する。59分59秒以内に、どれだけ各会場を回って遊べたかを競うタイムアタックもある。

 渡辺さんは「依存症にも向き合いながら、町を優秀なゲームクリエーターが集う拠点にしていきたい」。今後も定期的にイベントを開いていくつもりだという。今回のイベント名は「SXG(Sanuki X Game)」。高松南部3町商店街で10日午前10時~午後4時。無料。(木下広大)