やっと会えたね、ひこにゃん!原作者と初対面、お約束も

筒井次郎
【動画】ひこにゃん原作者初対面=筒井次郎撮影
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 誕生から15年たった滋賀県彦根市のキャラクター「ひこにゃん」と、原作者でイラストレーターのもへろんさん(36)=京都市=が7日、市役所で初対面した。もへろんさんは「遠距離恋愛をしていたみたい」と喜んだ。今後、新作のイラストを発表するほか、将来のアニメ化にも意欲をみせた。

 もへろんさんが公の場に現れるのは初めて。和田裕行市長と今後の協力強化について記者会見に臨んだ。

 会見場には、遅れてひこにゃんも登場。2006年に「国宝・彦根城築城400年祭」をPRするために誕生した際、もへろんさんのイラストがもとになったが、着ぐるみのひこにゃんと近くで会うのは初めてという。

 「すごくかわいいですね」

 もへろんさんと和田市長は「ひこにゃんへのお約束」に署名し、立ち会ったひこにゃんがハンコを押した。ひこにゃんブランドを推進し、魅力を多くの人に知ってもらえるよう協力する――という約束だ。

 現在、土産品などに利用できるひこにゃんのイラストは4ポーズ。8月から来年1月まで毎月1ポーズずつ発表し、計10ポーズとする。「新しい表現でキャラクター性を広げていきたい。例えば、大好物を持ったポーズを考えています」

かつては著作権をめぐり訴訟も

 面会まで時間がかかった背景に、当初は市ともへろんさんの関係が良好でなかったことがある。著作権をめぐる訴訟もあった。12年の和解後は、新作のイラストを提供するなど協力関係が進展した。

 この日の会見に先立ち、4月の市長選で初当選した和田市長がもへろんさんと面会した。「ひこにゃん彦根城と並ぶ大切な存在。原作者に対し、リスペクト(敬意)に欠けた部分があった」と謝罪し、未来志向で協力することで合意した。

 もへろんさんは「ひこにゃんはクリエーター人生の始点のようなもの。難しい問題の中で作った作品だった。ひこにゃんにまた関われてうれしい」と話した。和田市長が「アニメ化も視野に」と期待すると、もへろんさんも「ありです」と応じた。(筒井次郎)