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茨城県医師会「ご英断に感謝」 ロッキン開催中止受け

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佐々木凌、久保田一道
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 国営ひたち海浜公園茨城県ひたちなか市)で8月7日から開催予定だった野外音楽フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」の中止が7日、決まった。運営事務局は、6月に2年ぶりの開催を発表して準備を進めてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大を危ぶむ県医師会からの要請を受け、急きょ方針転換した。

 同フェスは2019年に20回目を迎えた人気のイベント。同年には5日間で過去最多の計約33万7千人が訪れたが、昨年は新型コロナの感染状況をふまえて中止していた。今年は例年7カ所に設けているステージを1ステージにした上で、来場者数を例年の半数以下の1日あたり約3万人をめどにすることを決め、準備を進めていた。

 ところが7月2日に、茨城県医師会の会長らが主催者の茨城放送本社を訪れ、各地区の医師会を含む27団体の連名で要請書を提出。「感染拡大状況に応じて」開催の中止や延期を検討することを求めた。開催する場合でも来場者数をさらに制限し、会場外での行動を含めた感染対策を取ることなどを促した。

 運営側は7日、総合プロデューサーの渋谷陽一氏の声明をホームページに掲載。中止を決断した理由として、来場者を絞るための再抽選の時間的な余裕がないことや、来場者の会場外の行動まで管理できないことなどを挙げた。すでにグッズの製作やスタッフの確保などに多額の経費が使われているとして、これ以上判断を先延ばしにできなかったと説明した。

 その上で、医師会の要請内容のうち「感染拡大状況に応じて」という前提が「解釈はあまりに多様で基準が曖昧(あいまい)」と疑問を呈した。要請時期が開催まで約1カ月に迫っていたことについても、「ほぼスキーム(枠組み)変更が困難なタイミングでの要請であったために、私たちにできることはほとんどありませんでした」と苦渋の選択だったことを強調した。チケットの払い戻し方法については、今月中旬に通知するという。

 県医師会の担当者は取材に対し、中止や延期を求めた理由として、県外からの来場者も多く、ワクチン接種が比較的進んでいない若者の参加が多いことをあげた。「医療関係者の要請をくんで対応して頂いた。ご英断に感謝したい」と語った。

 多くの来場者を見込んでいた茨城県内の関係者には、落胆が広がる。

 ひたちなか市観光協会の海野…

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