「最低でクソ」 日産社長、忘れられないゴーンの言葉

有料会員記事主役なきゴーン法廷

金子和史
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 「去年は最低でクソみたいな年だった」。日産自動車の社長だったカルロス・ゴーン被告(67)は2014年、世界中から70人ほどの役員らを集めた会議の冒頭で、前年度の業績に不満をぶちまけた。凍りつく会場から「いち早く去りたかった」と振り返ったのは現在の日産社長、内田誠氏(54)。東京地裁での裁判に出廷し、ゴーン時代から今に至るまでを語った。

 ゴーン元会長が計約91億円の役員報酬を有価証券報告書に開示しなかったとされる事件では、元会長と側近だった元役員に加え、法人としての日産も起訴された。内田氏は7日、元側近と日産が被告となった裁判に証人として出廷。起訴内容を認め、約3時間半にわたって尋問を受けた。

商社マンから転職した内田社長、当初はゴーンに好印象

 小さい頃から海外で暮らしていた内田氏は1991年、同志社大神学部を卒業後に総合商社日商岩井(現・双日)に入社。03年に「グローバルに活躍したい」と日産に移った。99年に日産に派遣されて経営をV字回復させていたゴーン元会長のことは「名前しか知らなかった」という。

 日産に入社後、購買部門で働いていた内田氏は、横浜・本牧の物流センターでゴーン元会長と会うことになる。元会長は、参加者が自己紹介しようとするのを制し、「君たちの名前はもう知っている。会議を始めよう」と言った。社長が自分の名前を知っている――。「それだけで意気に感じる。人の懐に入るのがうまい」と感じた。

最初に抱いたゴーン元会長への好印象は、付き合いを重ねるにつれて変わっていきます。この後、内田社長が詳細に語ります。

 キャリアを重ねるにつれ、ゴ…

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主役なきゴーン法廷

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日産カルロス・ゴーン元会長をめぐる事件の裁判が始まった。法廷で明らかになるのは、カリスマ経営者の「犯罪」か、追放を企図した「陰謀」か――。[記事一覧へ]