広島3478世帯に「緊急安全確保」 大雨、危険高まる

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 西日本に停滞した梅雨前線の影響で、8日も中国地方を中心に大雨が降った。広島県三原市の一部には避難情報で最も危険度の高い「緊急安全確保」(警戒レベル5)が出た。気象庁は10日ごろまで、西日本から東北地方にかけて大雨になる恐れがあるとして、土砂災害や河川の氾濫(はんらん)などへの警戒を呼びかけている。

 気象庁によると、9日午前6時までの24時間に予想される降水量は多いところで九州北部150ミリ、中国120ミリ、近畿・東海100ミリ、北陸70ミリ。

 8日午前10時までの6時間降水量は、広島県竹原市171・5ミリ、香川県多度津町132・5ミリ、広島県東広島市121ミリ、同県三原市116ミリ、広島市中区98ミリなど。

 広島県三原市は同日朝、市内を流れる天井川があふれたことなどから、沼田(ぬた)東地区など3地区の計3478世帯8264人に「緊急安全確保」を発表した。災害が発生しているか、差し迫っているおそれがあり、近くの頑丈な建物に逃げるなど、命を守る行動を呼びかけている。

 中国地方を中心に、「避難指示」(警戒レベル4)も相次いだ。広島県内では広島市内各区、呉市、廿日市市尾道市岡山県では笠岡市の一部など。島根県では、松江市の全域(9万1152世帯19万9877人)や雲南市出雲市で、避難指示が前日から続いている。

 広島、岡山、香川など各県では警戒レベル4相当にあたる土砂災害警戒情報も発表された。一方、鳥取市内の一部に出されていた避難情報の「緊急安全確保」は8日朝、氾濫(はんらん)の恐れがなくなったとして解除された。

 西日本ではすでに相当量の雨が降っている。4日午後の降り始めから8日午前6時までの降水量は出雲空港(島根県出雲市)で250・5ミリ、松江市西津田で244・5ミリに達し、7月の平年降水量を上回った。

 大雨の影響で、JR山陽新幹線は一時、新大阪博多駅間の全線で運転を見合わせた。

 また、鳥取市内では7日夜、男性(85)が乗用車にはねられ死亡した。鳥取署によると、避難所の中学校に娘と2人で向かう途中だったという。

【動画】中国地方では大雨が降り続いており、広島県内各地でも土砂災害警戒情報が発表されている=佐藤岳史撮影