林真理子さん×桐野夏生さん 表現の「いま」語りあう

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構成・興野優平、山崎聡
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 今年5月に女性として初めて日本ペンクラブ会長に就任した桐野夏生さんと、昨年、やはり女性として初めて日本文芸家協会の理事長に就いた林真理子さん。表現の世界をいまどう考えるのか、2人の作家に語り合ってもらった。

 林 (日本ペンクラブ会長に)桐野さんが就任したときの記事を読んだら、「ジェンダー的に考えてもやるしかない」と。

はやし・まりこ 1954年生まれ。「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、『みんなの秘密』で吉川英治文学賞。2020年5月から日本文芸家協会理事長。

 桐野 私がいまやらないと、また何年も女性が会長に選ばれず、世界的水準に遅れるかもしれない、という意味です。あえて火中の栗を拾う感じ。たしかにいま、「女性に」という潮流はあるけれど、一応女性にやらせておきました、みたいなアリバイ的存在にはなりたくない。文学の世界はいま、女性作家が多いし、読書人口を支えているのは女性読者だと思う。

きりの・なつお 1951年生まれ。『柔らかな頰』で直木賞、『東京島』で谷崎潤一郎賞。2021年5月から日本ペンクラブ会長。

 林 私はコピーライターをや…

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