消される言葉を見逃すな 中国に自由踏みにじられた香港

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記者コラム「多事奏論」 編集委員 吉岡桂子

 催涙弾発射。立ち上る白い煙。

 転がる防毒マスク。食べかけのパン。

 うめく声、校舎に書き付けられた文字。

 香港を取り戻せ。この時代に革命を。

 「理大囲城」。香港で作られたドキュメンタリー映画を先週、京都で見た。2019年11月、香港理工大学に11日間にわたって立てこもったデモ隊の学生らと、取り囲んだ警察の壮絶な攻防を描いた作品だ。自由の剝奪(はくだつ)にあらがう若者たちの記録である。約50席は売り切れ、満員だった。

 香港でも上映の許可はおりた…

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    倉田明子
    (東京外国語大学総合国際学研究院准教授)
    2021年7月10日22時4分 投稿
    【視点】

    「理大囲城」の香港での上映を阻止しようとする圧力は異様なほどでした。2020年秋の段階でも、上映間近になって急遽当局から「成人映画」に指定され、未成年者の鑑賞が禁止となり、また冒頭に、この作品の内容の一部は「現行法(すなわち国家安全法)では